アガベとユッカ、似てるようでまったく違う

アガベ好きの方ならご存じかもしれませんが、

実はアガベとユッカ、似てるようでまったく違うんです!

この夏、ニワイエのお庭でちょっとした“事件”がありました。

植えてから約1年10か月。

ついに――
ユッカが立派な花を咲かせたんです!

(植えたのは2023年の12月。2024年の夏は咲きませんでした)

ぐんぐん蕾を付けた茎がのびているところ🌱(2025年10月)
約2週間かけて沢山の蕾から白くてかわいいお花がこんなに沢山咲きました✨

白い鈴のような花が何段にも連なって、とっても可愛いお花が揺れていました。


スタッフみんなで「咲いてるーーー!!💕」と歓声があがりました👏

初めは、アガベと同じく一生に一度きりの開花だと思い、

「咲く姿を見られるのは激レア!」と言っていた私でしたが、調べていくうちに知りました。

ユッカ

リュウゼツラン科の耐寒性常緑低木。
アガベのお隣に並ぶことが多く、フォルムが似ているので
「同じように一生に一度の花じゃないの?」と聞かれることもありますが…私もそう思っていました(;’∀’)

アガベ:一生に一度だけ花を咲かせ、親株は枯れる“単発花性”

ユッカ:開花条件がそろえば ほぼ毎年咲く“毎年咲きタイプ”

同じリュウゼツラン科ですが、性質はまったく違うんです。

でも実は、ユッカの開花は必ず毎年咲くのではなくて、
いくつか大事なポイントがあるんです。

ユッカの開花を支えるポイント

ニワイエのユッカが今年立派に咲くには、5つのポイントがあります。

①日当たり

光がしっかり当たる場所。
日光は開花のスイッチ。

②水やり

乾燥ぎみの管理が基本。
成長期は“ほどほど”に与えるのがベスト。

③肥料

リン酸分多めの肥料が、花芽の形成をサポート。
お花を咲かせる植物はリン酸がカギ。

④環境の自然さ

屋外で風や雨を浴びる“自然の環境”が向いていて、
室内管理より圧倒的に咲きやすい。

⑤株の成熟

ある程度しっかり育った株の方が開花の確率が上がります。

この環境がそろってこそ綺麗なお花が咲くのだそう。

ユッカの実

日本では“ユッカ蛾がいない”ため、結実はむちゃくちゃレア✨

ユッカは本来、ユッカ蛾が花粉を媒介しないと実ができません。

ユッカ蛾は、ユッカと共生して受粉を媒介する蛾の一種で、日本には生息していません。

このため、日本ではユッカが自然に実を結ぶことはほとんどないんです。

ユッカの実も生で見てみたいな~と思いました。

一方アガベは、花が咲くと「親株の命」が終わる・・

ユッカのお隣の アガベ・ウェベリー 。

お隣同士の仲良しお二人さん♬

アガベはユッカと違って、
生涯で一度きりの開花を迎えると
親株はすべてのエネルギーを使い切り、ゆっくり枯れていきます(´;ω;`)

でも、その代わりに
◎ 子株を残す
◎ 種を残す
という「次の世代へのバトンタッチ」をしてくれる植物。

花が終わったら
・花茎を根元から切る
・子株を育てる
・株分けで新しい株にする
という“命のリレー”が行われます♬

アガベユッカ
似ているようで、
こんなにも違うんですよね。

アガベの“人生一度のクライマックス”も、
ユッカの“毎年のごほうび”も、
どちらも私たちにとっては嬉しいニュース。

今年「ニワイエ」のユッカが咲いた瞬間も、
「咲く条件がそろったからこそ迎えられた特別な一日」
だと思うとぐっと胸にくるものがあります。

植物は毎年同じように見えて、実はすごくデリケート。

来年もまた咲くのか、
もしかしたら咲かないのか、
そのワクワクを楽しみにしながら見守っていきたいと思います。

また成長をお伝えしますね🌱

お楽しみに~✨

↓お隣の【アガベ・ウェベリー】についてはこちら

初心者必見!アガベは2年でどれくらい大きくなる?成長スピードと育て方~

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